ZuluTrade-FXコラム。今回はシリア情勢についてです。
シリア国内での民主化要求デモ、それに付随する血の粛清が苛烈さを増しており、その平和的解決が模索され続けています。
約1年以上続いているいわゆるシリア騒乱はチュニジアのジャスミン革命に端を発するアラブ世界内での民主化要求デモの一部。
ハサン・アリ・アクレーという人物が圧政独裁をしくアサド政府に対する抗議の意味を込めて自らの体にガソリンを被り火をつけた2011年1月26日をその創始としています。
当初は穏やかに進んでいるかのように見えた抗議活動は他のアラブ諸国に触発され、またYoutubeやフェイスブックなどのソーシャルメディアの影響も加わり、抗議デモが徐々に暴発・先鋭化していき、2011年を通して、シリア全土に自由と平和を求める過激な動きが拡散していきました。
こうした民主要求の動きに対し、アサド政権は譲歩を繰り返しながら、現政権の正当性を主張、その維持を図ります。
しかし譲歩によっても理解を得られない場合は、すさまじいまでの弾圧によって暴力的にデモを鎮圧し、拘束、虐殺。
その一連の粛清によって実に5400人ほどの人々が命を失ったとされています。
国際的な非難の高まりを受け、国連もついに動きます。
圧政的行動をとり続けるアサド政権に対して、武力弾圧の停止を求める決議案を呈示しました。
可決されることでアサド大統領に圧力をかけることが出来るだろうとの思惑でしたが、しかしロシア・中国が拒否権を発動し否決されてしまいます。
「西欧諸国が持ち出した決議案が採択されたならば、シリア内戦激化を煽る事につながっただろう」
ロシア大使はそう述べました。
混迷を極めるシリア情勢。
国際的な圧力なしでは事態を収拾できないだろう現実に、国連は2012年1月28日に再度国際連合安全保障理事会決議案を提示します。
しかしまたもロシア中国が拒否権を行使し、決議案は否決されてしまいました。
ロシアは、シリアの内乱を収集させるべく西側諸国に縛られない、独自の方法によってその解決を志向しています。
近く、ロシアの外相がアサド大統領と直接会談を実施するようでもあります。
しかしその効果については方々より疑問視する声が聞こえてきますね。
ロシアとシリアは伝統的な友好国で、ロシアはシリアに大量の兵器を販売していたりします。
果たして中東の稼ぎ頭でもあるアサド政権を転覆させ、西欧諸国が期待するような解決法、いわば現状の利益を逸するような行動をロシアがとるなんてことがありうるでしょうか。
国際的圧力の機会が度々封じられる現実。
シリア騒乱は国連の存在意義すら問う事態に発展しています。
関連記事:アラブの春













