国債・債権について2

債権とは、借り手がお金を集めるために発行する将来償還予定の借用書のことでした。
信頼のおけるところから発行される債権であればあるほど、人気が出てその価格は高騰することになります。

だから数ある債権の中でも特に国が発行主体の国債はかなりの人気なのです。
当然ですよね、だって国が借り手なわけだから踏み倒すわけがないですもん。

国債の常識が変わってきた

...ですが、最近になってそういう常識とされてきた考えにわずかに亀裂が生じはじめています。
国であっても踏み倒される場合もありうるのではと。
欧州の債務危機を見てみると一目瞭然です。
特に国家崩壊寸前のギリシャ国債を大量に抱えるスペイン、イタリアなどは大きな経済的損失を被っています。だからギリシャの完全なる破綻は連鎖的にイタリア、スペインへと波及し、共に完全破綻する可能性が非常に高いと言われてるんですね。

最近のニュースでイタリア国債利回りが7%を超えて非常にマズイ事態に陥っているという報道をよく耳にしませんか?
これは信用不安によってイタリア国債の価格が暴落していることを意味します。
つまり債権者の支払う額が少なくなり、逆に儲かる額が増えている(支払われるか否かはさておき)。
債権者にとっての利回りの高騰。
しかし債務者たる国にしてみたら、ただでさえ経済情勢がどん底であるのに、お金は入ってこないわ、
債権者に多くのお金を払わなければいけないわで大変な事態なんです。

イタリア国債が7%を超えて危険と言われるのは

このイタリア国債の利回りの仕組みを例で例えると、
例えば元本と利子含め5000円もらえる国債を4000円で購入する場合。
利回りは
1000円(儲かる額)÷4000円(支払う額)=25%
10年償還債での計算で
25÷10=2.5%(利回り)
となります。

仮に国債の価格が暴落して
元本と利子含め5000円もらえる国債を2500円で購入する場合。
利回りは
2500円(儲かる額)÷2500円(支払う額)=100%
10年償還債での計算で
100÷10=10%(利回り)
となります。

関係性として価格が上がれば利回りが下がり。
価格が下がれば利回りが上がる。
特に国債の利回りが7%を超えるとかなり際どいラインにあるとされています。
その意味で現在のイタリアはまさにギリギリの状態にあると言えるのです。

債権・国債とは

ギリシャに続きイタリアの情勢もかなり深刻な事態になっていますね。
イタリア3年債の利回りがすでに8%にまで上昇していることから、もはや貸し手に対し自力で
償還していくのは難しいといえるでしょう。
ところがフランスの銀行なんかはイタリアの国債を大量に保有していて、今回の事態にかなり
頭を悩ましていると思いますよ。貸したお金が戻ってこなければフランスもギリシャ、イタリア、スペインと同じ道です。

さて、今回は現在EUを破滅の道へとひた走らせている債権について。

債権・国債とはなんでしょうか

債権とは借り手が広くお金を集めるために発行する将来変換予定の借用書のことです。
その借用書が国から出ていれば国債となり、地方公共団体から出て入れば地方債、会社から出ていれば
社債となります。

その借用書には満期期限や額面期限、また借り手からの利息の支払い方法などが記載されており、
貸し手は現在の国の情勢、あるいは会社の業績などを参考にして、数ある債権から最も
適している(お金を儲けることができる)であろう国債、地方債、社債を選択します。

債権や国債の信用と価格

当然、勢いがあり信用のおける債権はそれだけ貸し手の人気を一手に集め、債券価格が
高騰します。
一方、今にも崩壊しかけの、お金を貸しても将来返してくれなさそうな債権は無視され、容易には
お金を集めることが出来ません。

しかし素人からすればどの債権が安全でどの債権が危険なのか一目で判断することは難しいですよね。
そういった人たちに対し、債権の優劣を一覧で順位づけしている組織が存在しているんです。
有名どころではムーディーズやスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)といった格付会社でしょうか。
これらの組織が債権の安全性や信頼性を段階的に示してくれているおかげで、
債権購入時にそれほど情報がない中でも安心してその債権を購入することが出来るんですね。

国債の価格の上下は為替相場にく影響しますが、格付会社の評価も大きく影響するようになりました。